デザインライフ設計室

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【リノベプロジェクト】現場実測の七つ道具

2016年2月10日

先日から設計が始まったマンションリノベーションですが具体的な設計を
始める前にマンションの実測を行ってきました。

「実測」とは専有部、簡単に言うと改修をする室内の寸法を全て実際に計
測して記録をとる作業のことです。

マンションの管理状態にもよりますが大抵の場合、竣工図面が残っている
のでその図面を入手すれば済むことですが、実際に計測することで気づく
ことや感じることがありますし、まれに図面と食い違う場合もあるので弊社
では必ず最初に行っています。

今回リノベーションを行うこのマンションも管理状態は良いので必要な竣工
図面は揃っていましたがやはり実測を行いました。概ね図面の通りでしたの
でこれから設計をスタートしようと思っています。

せっかくなので実測作業で使用する七つ道具をご紹介します。

1.コンベックス(所謂、巻き尺というものです)
:これがないと何も始まりません。
2.かな尺(15cmの短いタイプ)
:鉄の定規ですが細かい場所や狭い場所を計測するのに便利です。
3.フリクションボールペン(0.4mmタイプ)
:書き込むために使いますが細かい数字を書くので細いものがよいです。
4.既存平面図
:竣工図を基に事前に作成しておき計測した寸法を書き込んでいきます。
5.プロジェクトペーパー
:5mm方眼の紙です。気付いたことなどをメモするのに使用します。
6.カメラ
:必要なポイントを撮影しておき後から確認します。
7.レーザー計測器
:これがあるおかげでグンと作業効率が良くなりました。

どれも欠かすことが出来ない道具ですが7番目のレーザー計測器はとって
も便利です。簡単にご紹介すると長さは約10cmほどで手の中にすっぽり
収まります。

使い方はとっても簡単。例えば天井までの高さを測りたい時は床に置いて
スイッチを入れるだけです。

レーザー計測器2

スイッチを入れると写真のように本体の上部から赤い光線が出て瞬時に
天井までの距離を計測してくれます。

レーザー計測器1

計測した距離は正面のモニター部にメートル単位で表示されます。
写真では「2.466m」と表示されています。

もちろん垂直方向だけでなく水平にも使用出来ます。

以前この計測器を使い始める前は70㎡ほどの広さで4時間くらい掛かって
実測をしていたのではないかと思います。
それが今では2時間程度です。とても助かっています。
BOSCHさんには感謝です。ありがとうございます。

もし同業者の方がこのブログをご覧になっていて、まだレーザー計測器を
使っていなければ是非、お使いになることをお薦めします。
ホントに作業が早くて便利ですよ。

 

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