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【日々】映画を観ました
2020年12月10日
映画「建築と時間と妹島和世」を観ました。
今年完成した大阪芸術大学の新しい学科棟の建築を通して、設計の過程と建設の過程を記録するような映画でした。
映画の中では質問に答えるように妹島さん自身が建築について語っています。
妹島さんが手掛ける建築のスケールは大きいですが、お話されていることは私たち住宅をメインに手掛ける者にも共通するところが多くあるように感じました。
建築を計画する時には敷地や環境がまず先にあり、そこにどのような建築をつくるのかを考える、もちろんクライアントの要望や要求がある中で新しい建築をどのように実現するかを検証し、部分と全体を行ったり来たりしながら、更にコストとの兼ね合いにより計画を修正しながら、よりリアルな建築の実現に向けて検討を重ねていく。
スケールも大きく公共性が高いものが多くより複雑な建築ですが、プロセスや取り組む姿勢や考えることは私でも「そう、そう」と共感するものでした。
とても遠い存在ではありますが、それでも親近感を抱くことができて、建築をつくることに対して勇気をもらった気がしました。
建築関係者だけではなく、多くの方にご覧頂くことで建築が興味深くて面白いものだと感じていただける良い映画だと思います。