マンションリノベーション
工事が進められているマンションリノベーションの現場では、大工工事が佳境をむかえています。
靴収納や本棚、食器棚などの造り付け家具は全て大工さんによる手作りです。この日は、最後の大物家具のキッチンカウンターを製作中でした。カウンター長さが約3.5mあるので、存在感がしっかりあるキッチンですが、空間の中で見ると程よい存在感に抑えられているように感じられました。設計当初からイメージしていたことではありますが、実際の空間の中で確認ができて安心しました。
作業性の良い大きなキッチンを設計するように心掛けましたが、空間の中で見た時に大きすぎたり、小さすぎたりするとバランスが悪く、全体の印象を下げてしまいます。
今回は周辺の家具の配置や動線を絡めることで、キッチンの全体像がパッと見えないように工夫をしたことが、丁度よい存在感になったポイントだと思います。出来上がった空間にクライアントがお持ちの家具が置かれると、更に良い雰囲気になることが想像できました。
キッチンひとつを取り上げても、様々な角度から検討をして、周辺との関係性の中で、その場に最もふさわしいものになるように整えています。
注文住宅
工事が進められている新築注文住宅の現場では、引き続き外部と内部の工事が並行して行われています。
屋根では防水下地が貼られた上に、ガルバリウム鋼板で仕上げていく工程が始まりました。最初は軒先をガルバリウム鋼板で作っていき、ぐるりと全周が終わると屋根面に移動していきます。
板金屋さんの作業の合間に、外壁の打合せも進めています。今回はじめて、ガルバリウム鋼板の外壁を採用したのですが、分からないことも多くあったので、事前に板金屋さんに相談をしていました。
街で見かけるガルバリウム鋼板の外壁の家には、共通する気になることがあったので、何とか解消したいと思っていました。今回、板金屋さんが私の希望に合わせてサンプルをつくってきてくれたのですが、思ったように出来そうで良かったです。
マンションリノベーション
工事が進められているマンションリノベーションの現場では、壁、天井に石膏ボードを貼りつつ、平行して造作家具の製作が始まっています。
工事がはじまると、大工さんとの打ち合わせに合わせて、スケールを大きくした家具の図面を描きます。
もちろん、設計段階から検討を繰り返して、図面の中に家具を描き込んでいますが、大きなスケールで描き直したものを使って、材料の厚みや具体的な作り方を相談したり、設計の意図を伝えることで、設計段階から思い描いている姿を実現したいと思っています。
完成、引渡し