【日々】印象に残る展覧会でした
2021年3月12日
先日、久しぶりに銀座に出かけました。目的はギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催されている「SURVIVE-EIKO ISHIOKA」石岡瑛子さんの展覧会を見るためです。想像以上にクールでエネルギッシュで濃密な展示でした。
グラフィックデザインはサバイブできるかという展示タイトル通り、代表的なポスターや本の装丁など石岡さんが手掛けられたグラフィックデザインを中心に構成された展示と空間がとにかく素晴らしかったです。
少し前に東京都現代美術館で開催されていた「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展も観ていましたのでより横断的に理解することができました。現代美術館の展示は石岡さんのキャリアをテーマ毎に分けて時系列に展示されていたので石岡さんの仕事を俯瞰的に捉える構成となっていました。グラフィックについてはキャリアのスタートだったこともあり導入的なものとなっていました。個人的には石岡さんのグラフィックをしっかりと見てみたいと思っていたこともあり、その点だけは少々物足りなさを感じていましたが、gggの展示はグラフィックに絞られていたので満足度の高いものでした。(先の現代美術館の展示とgggの展示を合わせて見ることでより理解が深まるように企画されていたのですね)
それぞれの展覧会場では石岡さんのインタビューの音声が流れていて、とても印象に残っています。このインタビューの内容をしっかり聞きたいと思っていたら、最近読み始めた本「TIMELESS 石岡瑛子とその時代」(朝日新聞出版)にしっかりと収録されていました。さらにYouTubeで聞くことも出来ました。
本は読み始めたばかりですが、既に引き込まれています。2つの展覧会と本、音声を横断していくことで立体的に楽しむことが出来ます。このような素晴らしい体験を企画してくださったことにただただ感謝しています。すっかり魅了されました。