【マグカップと建築】
2019年7月22日
先日、我が家のマグカップを新調しました。以前から使っていたものが欠けてしまい、何か代わりのものをと思い探し始めたのですが決まるまでにずいぶん時間が掛かってしまいました。
その間はずっと欠けたマグカップで過ごしていました。
マグカップひとつにこんなにこだわるものかと自分に少し呆れたりもしましたが、妥協とは言わないまでも適当で良いとは思えず、結局納得するまでに時間が掛かってしまいました。
散々考えた末に選んだものは「iittalaのTEEMA」です。
え~散々悩んでそれにしたの?っという声が聞こえてきそうです。
(批判をしている訳ではなく、自分の選択に自分でも以外に思いました)
恐らくそう思う理由は、あまりにシンプルで普遍的なデザインなので驚きがないということではないかと思います。
なんで私がTEEMAを選んだのかがちょっと気になったので少し掘り下げて考えてみました。
一番の理由は先に書いた通り、シンプルで普遍的なデザインだからです。見た目の印象はこの通りですが、見た目の他には、持ちやすい持ち手の大きさ、飲み物を入れた時の最適な量、口に当たる縁の厚みの感覚、子供でも使えるサイズ展開、色のバリエーション、少々ラフに扱っても壊れない頑丈さ、適切な価格など、色々と選んだ理由を思いつきました。
一見、シンプルな「ザ・マグカップ」とでも呼びたくなるようなデザインですが、そこにはたくさんの理由がありました。
ここまで考えてきて、これって自分が目指している建築にも通じるのではないかと思いました。
見た目はシンプルでも飽きのこない普遍的な住まい、細かなディテールを考慮した美しいデザイン、大人にも子供にも配慮した使い勝手の良いデザイン、手触りの良い素材選び、楽しみのある色の工夫など。
結局は普段から建築について思っていることがそのまま自分の行動の指針になっているということに改めて気付かされたというオチなのですがマグカップを通して自分の建築を想うとは想像していなかったので面白かったです。
長くなってしまいましたが最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。これからも気が向いたらこんなことも書いてみようかと思います。