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階段
2025年5月16日

工事が行われている新築注文住宅の現場では、仕上げ工事が進行中です。
工事の状況を時間を遡って記していますが、先日お届けした断熱工事に続いて今回は大工工事の様子です。
建物外周部に断熱材を施工した後は気密シートを貼り、石膏ボートで塞いで面をつくっていきます。その過程で、造りつけの家具などの造作物も並行してつくっていきます。これはあらかじめ下地となる材料を埋め込んだり、取り付けておく必要があるためです。
このタイミングでは、大工さんが階段をつくっていました。寸法を現場で採寸して、形を加工した板材を1枚1枚固定していきます。ここでの階段は踏板と蹴込板が段々にずれていく一般的な階段の形状をしています。
最初に階段状に切り出したササラという板を壁に固定して側板とします。その側板の水平部分に踏板をのせ、垂直部分に蹴込板を取り付けます。

階段は中間あたりでぐるっと回って折り返していく形をしているので、まわる部分のつくり方が難しそうです。折り返し地点に立つ柱を軸にして少しずつ、ずれながら昇り降りしやすい位置に固定していきます。
階段の下はトイレが収まるので、トイレ側のスペースを出来るだけ確保するために、階段の下地は最小限にしてつくってもらっています。この要望がつくり手にとっては難しいお題なのですが、ベテランの親方が上手くまとめてくれました。階段もトイレもどちらも使いやすくなると思います。本当にありがたいです。
