【団地リノベレポート】大工さんの納まり図
2016年2月2日
今日は団地リノベーションの現場打合せを行いました。
大工さんがどのように納めるかについて沢山質問してくれるのでこちらは沢山の納まり詳細スケッチ
を描いて打合せに臨みました。写真は合板でつくった簡易デスクの上に図面やスケッチを拡げて説明
をしているところです。
工事現場では常にこんな感じで設計者と施工者が打合せをして設計の意図やつくり方を検討しながら
進んでいきます。今回の現場の大工さんは細かい部分を特に気にしてくれるのでとても助かります。
私たちは「こんな風に納めたい、このように見せたい」という希望や想いを込めたスケッチを描いて、
その部分を伝えます。ただ希望や想いだけでは実現できないのでつくり方を想像しながら、自分たち
なりの根拠をもってスケッチを描くように気を付けています。こちらの希望を伝えたら、あとは実際に
大工さんがつくりやすい方法を教えてもらいながらお互いに確認して施工していきます。
写真は大工さんがベニヤ板に原寸で描いた納まり図です。(裏表にびっしり5枚もあります)
大工さんの方でもこうすれば上手くつくれるという絵を描いてくれているのです。
本当にありがとうございます!
現場での打合せは工事監理の職務に含まれます。多くの建築家や設計事務所では(程度の違いはあります
が)同じように進めていることと思います。私たちは設計と同じくらい工事監理を大切に考えているのですが
その理由は、このような密度の高い打合せを行わないと良い建築空間(この場合の良いとは考え抜けれたと
言う意味です)はつくれないと考えているからです。
こういうやり方は誰にとっても手間が多く、時間が掛かります。もしかしたら手を抜くことも出来るかもしれ
ません。ただ、私たちは自分たちの貴重な時間を掛けてプロジェクトに取り組んでいるので中途半端なものは
つくりたくないという思いでいつも仕事をしています。
一方でこういう打合せは前向きで建設的なのでとても楽しいです。すごく良いオーラが関わっている皆さん
から出ているので個人的にはとてもテンションが上がります。
どうすればより良い建築になるかを常に考えながら工事はどんどん進んでいきます。