デザインライフ設計室

東陽町の住戸

House in Toyocho
renovation

マンションの一住戸をスケルトンにしてから改修した「東陽町の住戸」
写真家、松江泰治氏の作品を数多く所有するクライアントのMさんは、日常生活に違和感なく写真作品が入り込み、日々の暮らしが営まれる住まいを望んで、購入した中古マンションをリノベーションすることにしました。

「松江泰治さんの写真の印象と、青木さんのスッキリとした美しいデザインが合うと思って設計を依頼しました」(Mさん)
「青木さんなら繊細で美しい空間をつくってもらえると思いました」(Mさん)
ウェブサイトに掲載されている他の住まいの多くの写真から、生活の質の良さを感じたと言います。
「室内窓をキッチンに設けたのは大正解でした。設計の最後まで窓をつけることを悩んでいましたが、設置して本当に良かった、完成して実際に窓を見た時に、青木さんが意図していたことが良くわかりました」(Mさん)
キッチンの背面にある造作カウンターは食事の準備中にお皿を置いたり、ちょっとしたアイロンがけにも使えてとても役立っているそうです。
クローゼットや本棚などの収納が充実しているので、リビングはいつも綺麗に保っていられるのが良いそうです。
「キッチンからクローゼットをとおって、ギャラリーや玄関に出られる動線が良くて、美しいだけでなく、生活空間としての機能がしっかり整えられているのが嬉しいです」(Mさん)
玄関から室内に入ると、ギャラリーと名付けたスペースをとおってから、廊下を抜けてリビングに至るような、少しだけ遠回りをする動線となっています。これは、日々の暮らしの中で少しでも作品と触れ合う瞬間が多くなるように考えられているからです。
「家を出るときに、玄関から廊下を振り返ると、障子の光が淡く、家具が綺麗に見える、その景色が美しいんです」と語るMさん、今日もがんばろうと思えるのだそうです。
「青木さんを見つけだしたのが、リノベーション成功の鍵でした。こんなに素敵になるなんて、想像できていませんでした。やっぱり建築家はすごいですね」(Mさん)
まだ見つけられていない日常の景色に出会えることが、これからの楽しみなのだそう。
室内に飾られている写真作品はすべて松江泰治氏によるものです ©︎TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU
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