【日々】集合住宅歴史館
北八王子にある集合住宅歴史館に行ってきました。この施設はUR都市機構が運営をしていて、歴史上の貴重な集合住宅の一部を移築復元したものを無料で公開してくれているところです。赤羽台に移転が決まっているため、現在の施設は3月31日に閉館してしまうということで拝見してきました。
建築好きにはたまらなく魅力的な施設なのでご紹介したいことはたくさんありますが、中でも前川國男さんが設計した「晴海高層アパート」の実際の住戸内を見学できたことに興奮してしまいました。
見学が出来るのは、共用廊下に面する部屋と廊下がない階の部屋の2種類でした。完成が1958年とのことなので、今から64年も前のマンションですが、今見ても住んでみたいと思えるような工夫のある魅力的な住戸でした。
とても貴重な機会を得ることが出来て、大いに勉強になりました。
【マンションリノベレポート】現場確認
マンションリノベーションの現場は大工工事が進んでいます。
大工さんを増員して追い込み作業中です。
この日は左官屋さんが躯体や既存との取り合い部分の下地調整をしていました。仕上げられた状態を想定しながらの作業を行っています。
その他、建具屋さんとも打合せをしました。
あと少しで最終段階に入っていきます。
【日々】日本民藝館
久しぶりに日本民藝館に行き、開催中の「美の標準 -柳宗悦の眼による創作」という展示を観ました。
心を穏やかに目の前のモノと向き合う時間がほしいと思っていたので、望むような時間を持つことができて気持ちが落ち着きました。
この日は西館の公開日だったのでこちらは初めて中に入ってみることができました。
日本民藝館には変わらない時間が流れていて安心感がありました。これからも定期的に訪れたい場所です。
【マンションリノベレポート】現場の楽しみ・その2
少し前のブログで現場の楽しみについて書きました。
今回も現場がはじまると実践している個人的な楽しみのことを書きたいと思います。
リノベーションの工事中は、ほぼ週に1回の頻度で現場に通い工事監理をしています。毎週通っていると少しづつその街の雰囲気が分かってきます。街の雰囲気が分かってくると、もし自分がこの街に住んでいたとしたらどんな暮らしをしているのかを妄想することが楽しくなってきます。
現在は木場、清澄白河周辺に通っているのでもし自分がこの街に住んでいるとしたら、どんな暮らしをしているのかを妄想しています。
写真は木場公園の風景の一部です。公園が大きく広いので、色々な場が点在していて、それぞれの場で自由に楽しめることに魅力を感じます。
公園があり、川があり、美術館があり、下町の雰囲気がある街でもうしばらく妄想生活を送ると思います。
【日々】身体中心展
前回のブログでKarimoku Commons Tokyoに家具の確認に行ったことを書きました。
このKarimoku Commons Tokyoの1階はギャラリーになっていて、この時はPOSTALCOの展覧会が開かれていました。
(この展覧会を観ることも目的のひとつでした)
展覧会のタイトルは「Body-Centered 身体中心」。ポスタルコの拘りを分かりやすく教えてくれる展覧会でした。
身体の動きや感覚に着目したものづくりという視点は建築にも通じるところが多く共感します。
現在この展示の一部は京橋のポスタルコショップでも見られるようです。
【日々】家具について
少し前になりますが西麻布にあるカリモク(Karimoku Commons Tokyo)に行く機会がありました。カリモクの中でも「ケーススタディ」「ニュースタンダード」「石巻工房」などのシリーズを展示しているショールームです。
今回はクライアントが購入を考えているケーススタディのソファーを確認してきました。現在設計中のため、実際の大きさや質感、雰囲気を直接確認することで住まいが完成した時に違和感なく馴染むようにしたいと思っています。生地は色や素材が幾つかあるので、後日クライアントと相談して決めたいです。
予め置きたい家具や買いたい家具がある場合には教えて頂けると事前に確認することができるので空間の中に馴染むように設計を調整していくことが出来ます。また、良い家具が思いつかなかったり、分からない時にはひと言言って頂ければ最適なものをオススメすることも出来ますし、オリジナルでつくることも可能です。
家具は生活に無くてはならないものですし、家具があることで空間が活きてくると思います。家具と空間の相性が大切なので丁度いい、ピッタリの家具が見つかると良いですね。
【マンションリノベプロジェクト】マンション内見
中古マンションを購入してリノベーションすることを計画しているクライアントと一緒にマンション探しを続けています。
この日も創造系不動産にアレンジしてもらって八王子市内のマンションを内見しました。
駅からの距離や駅前環境が良く、部屋の広さも十分でしたが、壁構造ゆえに壊せない壁の存在が大きかったです。
部屋を縦に2分するようなコンクリート壁の配置は、広がりを求めているクライアントにとっては厳しいですね。
【日々】トークイベントに登壇しました
先週末の2月5日に地元鶴川にある鈴木工務店さんの古民家サロン「可喜庵」にて行われた可喜くらしというトークイベントに登壇させて頂きました。
鶴川を愛し積極的に活動する吉岡俊知さん(鶴川days主宰)の呼びかけで建築家杉浦伝宗さん、建築家で鈴木工務店社長の鈴木亨さんと一緒に私もスピーカーのひとりとして参加しました。
参加者は建築や街づくりのプロの方がほとんどで、みなさん鶴川周辺で活動していたりお住まいの方々でした。そんな方々にいったいどんな話をすればいいのか悩みましたが、住民のひとりとして気に入っている風景や気になっている風景についてお話をさせて頂きました。
個人的には鶴川という街を選んで、住んで、活動していることを改めてじっくり考える機会にもなり、また当日の皆さんの話しを受けて考えが整理されることも多くありました。地形的、地理的な魅力があり、これからの可能性を秘めた素敵な街であることも確信することができました。これからは自分が出来ることを実行に移して、想いを実現したいと気持ちを新たにする良い機会になりました。
企画者である吉岡さん、主催者の鈴木工務店さん、ご一緒させて頂いた杉浦伝宗さん、鈴木社長には深く感謝しています。
コロナ禍にも関わらず感染対策を徹底してご参加くださった皆さまにもお礼を申し上げます。ありがとうございました。
【日々】二十四節気暦2022
私が敬愛する素描家shunshunさんがつくっている暦がはじまる時がきました。
一般的なカレンダーと違って、2月4日の立春から来年2月3日の節分までの二十四節気の暦です。時間の流れが何か別のモノのように感じられて素敵だなあと思います。
A4サイズを縦に半分にした細長い形状もしっくりきますし、1枚1枚それぞれに二十四節気の説明とイラストが描かれています。暦は専用のケースに入っていて表面には箔押しがされています。すべてに特別感があり気分があがります。
ちょうど今日が「立春」です。この暦がはじまる日です。
もしかするとまだ購入できるかもしれませんので、ホームページのリンクを貼っておきます。ご興味がある方はのぞいてみてください。
ホームページ:素描家 shunshun
【日々】国立近現代建築資料館
先日打合せの帰りに湯島にある国立近現代建築資料館で開催されている「住まいの構想-収蔵資料が物語る名作住宅1940-1975-」展に立ち寄りました。
平日の昼間だったからか、ほぼ貸し切り状態でゆっくりと鑑賞しました。
1940年から1975年までの名作住宅の図面(原図が多数あります)や資料、映像を拝見することが出来る良い企画でした。展示された図面などを拝見しながら、住宅が供給され始めた当初は住まいは構想されていたんだということにハッとしました。その構想する流れがあるので一部の住宅が「作品」として扱われることになるんだと、腑に落ちました。今回の展示を観て、この再認識が出来たことが大きな収穫でした。そして住宅の作品性について改めて考える機会にもなるよい企画でした。
平日の昼間だから空いていたと理解つつ、もっと多くの方がご覧になるとよいのにと感じました。(入場無料です)